1新六年生の冬

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 寒い時期。 中学受験の最後の年を迎えている新6年生。 3年から通う大手中学受験塾。 いつものように、慣れた雰囲気で警備員さんに会釈する。 新6年組分けテストで6クラスのうち一番下のクラスに落ちてしまった私の心は晴れることをしらない。 でも、平華レイカと言えば、うるさくて、先生とよく喋っているけど同級生との仲良さは激しい。だから落ち込んでるなんて似合わない。 一番下のクラスは、5年生の時は階段のきつい最上階だった。でも、6年は1階。 一番奥の教室が、一番下のクラス。塾ではAコースと名付けられていた。 「…」 無言で教室に入る。 先生の姿は・・・ない。 一応月1のテストのときこの新コースの面子で受けたからメンバーはある程度知っている。と言っても、5年のときに下から二番目のクラス、Bコースに上がってきたことのあるやつしか知らない。
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