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二人だけの空間で――
「――うっ」
「どうしたんだい? アンナ」
「いえ、何でもないわヨハン。ただ、少し目眩がしただけ。少し横になれば治るはずよ」
「……そっか。僕も一緒に行くよ。ヘレナ、申し訳ないんだけど……」
「うん、片付けは任せて。ヨハン」
「……ごめんね、助かるよ」
翌日、薄暮の頃。
夕食を終えた後、突然ふらりとして頭を抑えるアンナさん。そんな彼女を、甚く心配そうな表情でゆっくりと寝室へと連れて行くヨハン。そんな二人の背中を見送りつつ、食器を台所へと運び洗い物を始める私。……大丈夫かな? 倒れたりしなければ良いのだけど。
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