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「待ってくれ皆!聞いた話だが、これは魔女から貰った毒リンゴによって白雪姫は永遠の眠りに入っただけなんだ。永遠の眠り=死じゃない!
一応この呪いを解く方法だってある。
それは──」
「キッスだろ?」
何もかも見透かしたように僕の言葉を遮った小人D。
「残念だが、それはもう試し済みだ」
代わって小人Eが残念そうに答える。
「試し済みって……」
まさか!?
僕は嫌な予感が過った。
「そのまさかさ」
ゲスな顔をした小人Fが僕を追い詰める。
「俺たちはお前が来る前に既に接吻やらしちゃってんだよぉ」
またもやゲスな顔をした小人Fに似た小人Gが言ってきた。
「嘘……だろ?」
小人A「やったよ」
小人B「しました」
小人C「わいも」
小人D「僕も」
小人E「私は舌も入れました」
小人F「俺も」
小人G「俺はその他もろもろ」
小人たちの言葉に僕は絶望と共に両膝を地面に叩きつけるように落とした。
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