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私は暗い夜道をただ走る
走って走ってひた走る
あなたを思って走り続ける
あなたを思うと
私の鼓動は高鳴り
頬は少女の頃に戻ったように
赤く染まる
そしてあなたの存在は
私を森の中へと誘い
走る勇気を与えてくれる
そうして辿り着いたシャーマンの元
シャーマンは私に告げる
薬ができたと
そう、あなたの心を手に入れる
飲み薬ができたと
私は嬉しさのあまり
シャーマンへ報酬を弾んだ
私の緑なす黒髪と
国一番美しい声を
差し出した
そうしてシャーマンの元を辞す時に
私はシャーマンにこう言った
今度の私のお茶会へいらしてね
招待状をお渡ししますね
と
私はそれだけ言うと
嬉しさのあまり
足取りは軽く頬は紅潮し
弾む心を持って家へと走った
あの人に渡せた
あの人にこの薬を飲ませよう
そうして私達は一つになる
永遠に永遠に永遠に・・・・
了
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