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俺が所属しているサークルであるアニメ研究会は、圧倒的に男子の比率が高く、女の子の割合が少ない。
しかし今年は、どうやらすごく可愛い子が入ってくれたという話を聞いた。その時から、ワクワクが止まらなかった。
俺ももう二十歳だ。そろそろ彼女だって欲しい。
見た目も冴えないし、性格的におとなしい俺だから、今まではなかなか女性にアタックすることができなかったが、今回のその女の子が好みのタイプだったら、勇気を出して攻めてみようと決めている。
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部室へ着くと、室内には一人しかいなかった。
「よぉ、秀樹! 随分早いじゃん。さては、今日の新歓に期待してやがるな?」
いきなり図星をついてきたこの男は、同学年の三枝純也。アニメ研究会の中では最もイケメンで、ノリもいい。
噂の新入生も、純也がもっていくんじゃないかと予想している人間が多い。
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