何気ない日常

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何気ない日常

…… ここ最近不思議な夢を見る。軍服を着た者たちが剣で戦っている夢。剣だけじゃなく、呪文のような言葉を言って魔法を使って戦う者。人間だけじゃなくて、獣の耳を持つ者。戦い方がすごくリアルで音も、姿も。痛々しい傷口から流れる血の匂いまでしそうなほど夢とはとても思えないほど現実味がある。 「……和桜(あいら)……」 軍人の1人が言う。その男性は漆黒の黒髪に、左の頬に古い傷痕、キリッとした青い鋭い目。けれど、私を見つめるその目は鋭いながらもどこか温かい。 「……月詠の巫女(ツクヨミのみこ)さまッ……」 もう1人の軍人が言う。その男性は夜空にあるオーロラのような美しい紫色の肩まで伸びた髪に、顔立ちは男女問わず見とれてしまう程だ。 「和桜ッ……お前だけは、絶対に守るからなッ……」 獣の耳を持つ者が言う。服の上からでも分かるほどの肉体に美しい銀髪に後ろに小さく1本に結んでいる髪。輝く月を閉じ込めたような輝かしい黄金の瞳。 これは何?夢?誰なの?何で名前を知ってるの……月詠の巫女って何?守るってどうゆう事なの……? どんどん戦いの風景が、男性達が遠ざかって徐々に白くおぼろげになり消えていく……  
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