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『………、ん……』
男の指が、俺のナカをかきまわす。
ゆっくり時間をかけて解されたそこは、すぐにでもこの男を飲み込めそうだ。
『………』
ーーどれだけこうしてる?
愛撫だけ、指だけ……ちら、と男を見るともうそこははち切れそうなくらい勃ってるのに。
『………なあ、それ……っ、いつまで放置、してんの?』
早く、いれろよ。
準備ならもう十分だろ。
そんな指の抜き差しだけじゃイけねぇんだよ。
俺は、それが埋め込まれたあとの快感を想像しながら身体を震わせる。
『早く……』
いれてーー突いて。
一番奥深いところで、ぐちゃぐちゃになるまで、何度もピストンしてほしい。
『なあ、……、欲しいっつってんだろ……!』
これ以上、待てない。
俺の恥ずかしい入り口は、濡れながらひたすら待ち続けている。
男のそれが入るまでーー
『………んーー……!!』
『……ぁ……!』
聞きなれた水音が、俺を誘惑する。
開かれた足の間から、男の太くなったそれが何度も出入りしているのが見える。
押し上げるように、奥の奥まで、届くように。
シーツを握りしめながら俺は声量を上げて喘いだ。
『………なぁ、も、……、……ぁっ………!』
どれくらいそうしていたかわからなくなるまで。
俺は男からの快感に身を委ねていた。
意識が途切れそうな視界を懸命に開く。
なあ、お前は……誰、だーーー……?
この契約は、過ちではない。
ただの、現実だ。
end.
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