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でも、胸をさわっただけでこんなになっちまうもんなのか? 俺は少しとまどいながらも、大沼のパンツの前をはだけ、トランクスごと脱がそうとした。腹につきそうなぐらいになってるモノの先端が、てらてらと濡れている。
うわ、この格好すげえよくね?
思わず、下を全部脱がそうとした手が止まる。夢中で服を脱がすのも忘れてたせいで、大沼は上は胸の上までまくり上げられ、下は太ももの半分ぐらいまで脱がされた格好だ。それがすげえいい眺めで、ぞくぞくが止まらねえ。
「どうしたの……?」
動きが止まった俺に、大沼の不思議そうな声。
「エッチって、楽しいな」
最初の緊張はどこへやら、俺はワクワクしてきた。ちゅっ、と軽く大沼にキスして添い寝し、ギンギンになってるそれにそっとふれる。
「ふふっ、いっぱいしようね」
そんな無垢な目で言うなんて、反則だろ。そう思いつつ、答え代わりにキスすると、大沼も俺の服を脱がそうと両手を俺のベルトに伸ばしてきた。キスしたまま、二人分の手が身体の間をうごめき、絡みあってお互いのモノをさわりあう。
くちっ、くちゅっ、といういやらしい音が耳を打つ。キスに脳がとろけそうだ。気持ちいい。でもこのままだと手だけでイキそうで、ヤバイ。
「樹、そろそろ……」
大沼の手が、俺の手を奥に導こうとして下半身がさらに密着する。俺達の手はお互いの先走りでベタベタ、ぬるりとした熱がお互いの身体に当たる。キスしすぎてあごも唾液で濡れてるし、エッチって互いの体液にまみれる、すげえ生々しい行為だよな。だからこそ、許しあってるってことがよけいに気持ちよく思わせるのかな。
大沼と一つになる。そう思ったら、また少し緊張してきた。俺は脱ぎかけになってるパンツの後ろポケットを探って、念のため用意してきたゴムを取り出して左手に握った。乱暴にパンツをトランクスごと脱いで、全裸になる。
大沼のことは大事にしてえから、こういうのはちゃんとしないと。まさかそんなと思いつつも、寺田の言うこと聞いといて、よかったわ。
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