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俺は大沼のパンツを引き抜くように下着ごと脱がせた。少し脚を開かせて、奥をいじる。
「あっ、もう少し優しくして……」
「ご、ごめん」
大沼の奥を探る指が性急すぎたらしく、ちょっと苦しそうな声。またそっと指を入れる。あったかい内部が指を締めつける。
「あ、あっ……」
恥ずかしそうに視線を横に流し、唇を噛みしめる大沼。気持ちよさと苦しさ半々って感じだ。でもほぐしていくうちに、少しずつ俺の前にしどけなく脚が広げられていく。息が弾んでいく。ぴくっ、と時々身体が跳ねる。
「樹、もう入れて……」
ぽつりと、かすれた声。俺は口でゴムの封を切った。
「ゴム、持ってたんだ」
大沼がびっくりして俺を見上げる。
「ナマはよくねえんだろ? まさか今日使うことになるとは思わなかったけど」
無言で照れ笑いする大沼にドヤ顔をしてみたものの、当然俺はゴムなんてつけるのは初めてで、まごついた。
「つけてあげるよ」
「わっ!」
起き上がった大沼がついでのように素早く俺のモノにキスしたから、思わず大声を出しちまった。顔が赤らむ。
「かわいい」
経験豊富そうな、余裕ある笑顔。ちょっと心がちくちくする。キスされて、さらに痛いぐらいに興奮した俺のモノ。丁寧にゴムをかぶせる手に、エロさと幸せを同時に噛みしめる。これぞ恋人同士って行為の気がして。
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