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そんな女性の声と背中を見ていた「終夜」は胸が締め付けられる思いとなり…隊員から消えた少女の特徴を聞いてメモに取った。
隊員によると消えた少女は6歳の女の子で名を「有紗」と言うらしい。そして地震があった当日は…黄色い帽子に白色のシャツを着ており赤色のスカートを履いていたということだ。
また娘の大好物は「肉料理」であり彼女は娘を見付けたら必ず「肉」を食べさせると「豪語」していたと言う。
終夜は隊員から聞いたそれらの情報を見ながら思案して考えていた。というのもあまりに情報量が少な過ぎたからだ。
終夜「心の声(消えたのが地震が発生した6日前の月曜日で…最期の目撃情報がこの旧ショッピングセンターの中?)」
終夜「心の声(そして…その時少女はぬいぐるみを抱きかかえていた)」
終夜「心の声(駄目だっ!!?情報量が少な過ぎるっ!!?)」
終夜「心の声(これだけじゃ探しようがない?いったいどうすれば?)」終夜は心の中でそう呟くと目を閉じて…フッと息を吐くっ!!?
そうして考えていると「シュウちゃん?シュウちゃん?」と言って終夜に声をかける聞き馴染みのある声が響き渡り…振り返る。するとそこには…終夜と同じぐらいの歳の女の子が立っており不機嫌そうな顔をしていた。
??「ねぇ?ねぇ?聞いてるっ?探したんだよっ!!?」
終夜「んっああぁ?どうした?伊藤?」終夜はそう言うと…不思議そうな目をして彼女に問い掛ける
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