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第2章 只より高い物はない
『腹黒お姫様。』
「起きて下さい。勇者候補生殿。大丈夫ですか。」
俺は、揺り起こされたがまだ頭の中がくらくらする。
「良く来て頂きました。勇者候補生殿。私が勇者候補生担当のオルレアン子爵です。以後お見知り置きを。ではこちらへどうぞ。」
俺は黙ってオルレアン子爵に付いて行くことにした。
俺は周りを見回したが、どうやら西洋風の城中の広間の様だった。
そして連れていかれたのは城内の石造りの部屋だったが、椅子と机があったが机の上には何やら測定器の様な機械を見つけた。
そして、その部屋に美しい若い女性が一人立っているのだった。
オルレアン子爵が「この国のマリア王女さまです。姫様の前では跪いて下さい。お姫様から声を掛けられるまで沈黙して下さい。」と指示をしてきたので俺は仕方なく従うことにした。
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