第2章 只より高い物はない

3/5
前へ
/26ページ
次へ
 俺は、この王女に只で異世界を旅行させるのではなく、魔王を倒す勇者召喚の代わりに異世界旅行の名目で騙されたことを改めて認識した。  只より高い物はないと言うことだろう。  しかし、俺が凄い魔力持ちで魔王を倒すことが出来れば、この世界を只で旅行出来ると思い直し、オルレアン侯爵に従って魔力測定器の前に座って腕に測定機を取り付けて貰った。  魔力測定機は、反応しなかった。 魔力が無い。  それを見たオルレアン子爵は驚いて「なんだこいつは魔力が無いとは。ふざけるな。10歳の子供でも20はある。成人50が平均だ。勇者は最低でも120は必要だ。」 「そして魔力属性反応も無色。この測定機は魔力属性を色で表示する。人間は最低でも1属性、魔法使いは3属性がある。勇者は光属性が必要だ。無色は属性無しだ。最低な男を召喚してしまった。王女様のお怒りが恐ろしい。」
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加