第3章 放浪者

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第3章 放浪者

     『猫耳娘』  俺が急いで都から離れるように道を早足で歩いていると突然肩を叩かれた。  俺は驚いて後ろを振り返ると可愛い猫耳娘が立っていた。  俺は用心しながら歩いていたから驚いて身構えてしまった。 「お兄さん。王都から逃げている様だけれども何か悪いことをしたのかな。」 「お嬢さん。勘弁して下さい。俺は被害者なのです。」と言って今回の件を説明した。 「お兄さん。それは災難だね。あの第一王女は腹黒で有名だわ。目をつけられたら厄介よ。そうね。追手の兵士が来るかも知れないわ。街道を通るのは危ないわ。この草原を通る方が良いわ。」 「私は昨日から王都から出て食事をしていないの。食べ物があれば分けて頂戴。」 「いいよ。では道案内を宜しく頼む。君は昨夜から王都の外に居たのか。」
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