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「和花、はい」
むむむむむむっ…
「ご機嫌取りしたって…遅いんだから…」
私のだらしなさをもっても、今日くらいは早めに起きて、掃除のひとつくらいはするはずだった。それなのに…
「今日から寝室を別々にする?」
言ってやった…藤司が用意してくれたコーヒーとトーストを前に、今お昼だし…と膨れながら言ってやった。
「無理」
「無理かどうかはやってみないと分からないんじゃない?」
「和花、絶対に無理。時間は大丈夫だから…な?ほら、もう俺、ぜーんぶ洗濯物回収して洗濯乾燥機回したし、床に物がないから、ほら、ちゃんと掃除機が機能してる。なーんにも問題ない」
「それにしても…そうだったとしても…朝から時間無制限一本勝負みたいなのは…どうかと思うもん」
「一回だけだったけど?」
「だーかーらー、聞いてた?」
「長かったってこと?」
「…………もぐ…モグモグ……」
一回って…私が達するギリギリで引いて、体位を変えるということを何度繰り返したんだ…
「和花が俺を誘ってやまないんだよな…最高に」
「私のせい?」
「いや。相性がいいせいで、いつでもいつまでも愛し合えるってこと。ん、片付けておく。髪、やっておいで」
「……ごちそうさまでした」
普通に間に合ってしまうから、怒る必要がなくなってしまった…藤司、やるな…仕事だけでなく、デキる男はいい…
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