~1年後~どんな花を咲かせましょ?

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「なんか疲れてるね、藤司…大丈夫?」 先週、顧客の税務調査があり、当然藤司も丸2日間はそれに立ち会ったのだが、その間の仕事を週末にしたりしていたからか… 「大丈夫。これ、うまい。和花、料理の腕あげたな」 「それほどでも…うん」 一人暮らしの時より、料理の機会は2割増って感じになった。 藤司に言われたわけでも、頼まれても無いけど、彼の帰宅の方が遅いこと、二人なら作っても食べきれることが自然と料理増に繋がった。 だって、もやし一袋…食べられると思ってもやし炒めを作って、でも一人だともやしばっかり噛むことに飽きて翌日に持ち越し。で、べちょっとなった翌日のもやし炒めにうんざり…ってなっていたのが、今日ならもやしとニラとベーコンを炒めてペロリと完食だもの。ちなみに、ニラはキッチンバサミでカット。ベーコンはカットされたものがバラ凍結されたものを使った。 それと、鶏ももカット肉を塩コショウで焼いただけのものに、キッチンバサミで切ったネギとポン酢。大量のミニトマトを添えて。さらに、レタスの玉子スープを作った。 私は料理が嫌いなのでも、包丁が使えないのでもなく、まな板を出して洗うのが面倒くさいんだよ…だから今日も、うちのまな板は乾いている。 「来月、和花の名刺発注しような」 「名刺?」 「そう。1月の合格と同時に使えるように」 「あははっ、合否が分からないままはダメでしょ?無駄になっちゃう」 「絶対に合格してる。俺と武本のサポートが完璧だったし、和花も最後は過去問、すごい正答率だったから絶対合格」 「サポートはホント助かった。優秀な先生が二人いたんだもん、贅沢だよね」 行政書士は法律系の入門的な資格と言えるだろう。勉強する中で、テキストだけでは理解しづらい、覚えにくいという箇所があった。そこを二人の先生に聞くと、試験内容に関わる、周辺の関連法律や事例紹介を的確にしてくれる。するとテキストから覚えるよりも、耳から入る情報が簡単に覚えられる…ということを繰り返した。だから本当に助かったんだけど…合否結果は待とうよ…
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