事件…処罰?

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仕事を終えてスマホを見ると、藤司から短いメッセージが入っていた。 “ごめん、時間が読めなくなった” “△△市” と20分ほど前に続けてきてる。仕事が長引いていることと、現在地を仕事中に手早く送ったのだろう。 時間を約束していたわけではないから、遅れるというものではないけれど、結構遠いところにいるから行けるかどうか…ってとこかな。マメな人だ。 そのまま電車に乗った私は、もう一度スマホを持つと “わかった” とだけ送る。自分でもかなりレアだと思うけれど、返信をしておいた。 「こんばんは~」 「おかえり、のんちゃん」 「おう、来たか。明日は休肝日だから来ないだろ?だから待ってた」 「あはははっ、ただいま。ありがとう」 おばちゃんとおっちゃんに挨拶して座りかけた時に、しげちゃんとチョウさんが仲良く一緒にやって来た。 「本日二度目の登場だ」 と笑いながら、私の右隣に座るしげちゃんと 「なんだ?昼間に井戸端会議でもしとったんか?」 と笑いながら、私の左隣に座るチョウさん。しげちゃんはすぐ裏に住んでるので、昼間にここへ出入りすることもあると聞いたことがある。 「庭をウロウロ散歩してから昼寝が一番調子いいからな」 しげちゃんの言う“庭”はご近所ってことだと理解して、そりゃ理想的な生活だよねと心から思った。それから、上へっていう…何年も同じことをやっていただけなのに… この夜は警察官の登場という大事件が起こった。 「はい、失礼しますよ。警察です。動かないで、手も動かさないで。皆さん、今の状態から何にも触れないでください」
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