好き…嫌い?

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聞かせて欲しいと言いながら… 「対峙するだろ?って聞こえた」 “バレてるな” 「お互いに」 “それじゃ決まり。和花、俺の事務所分かる?おかしな場所で話をするよりいいと思うんだ” 「分かる。名刺………どこかにある」 “ふっ…後で住所送る。明日の18時に来てくれるか?” 「今日じゃないの?」 “悪い…きっちり万全に準備させてくれ。そこまで………ギリギリまで俺も動くから、明日が最短” 「分かった。明日行く」 “じゃ、切るよ。俺まだやらないといけないことが秒単位” 「ごめん…」 “そうじゃないだろ?俺が任せてって言った” 「ありがとう」 “どうってことない。このあとずっと和花と一緒にいるための数日の頑張りなんてな” そういう言葉はドキッとするよね… 私も頑張ろうって思った午後だけど…隣のデスクから 「有田さんって窓際族ってホントですか?コールセンターってそんな部署に思われています?」 と聞かれて一気に凹む。彼女は何らかの噂を耳にして、コールセンターがそういう部署っていうことが気に障ったのだろうけど。 やっぱり一刻も早くここから逃げたくなる…明日、ケンちゃんの言ったように有給にして休もうかな… そう思って、水谷主任に“急にすみませんが…”と有給申請を申し出ると 「いいわよ。一日でいいの?」 と腹の立つ言い方で快諾された。もう少しの我慢だよね… と…その夜は珍しく…珍し過ぎるんだけど、お兄ちゃんから電話があった。
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