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決着、未来…酒?
でれっとくたびれたTシャツでゴロゴロする時間があったって、容量に迫るまで洗濯乾燥機も回さないずぼらさの私。でも、対人的にだらだらとしているのは嫌いだ。
“明日解決するからお迎えなくても大丈夫。幼なじみで昔からよく知ったケンちゃんのお迎えがあるっていうのは安心できた。ありがとう”
お兄ちゃんの電話のあと、すぐにケンちゃんにメッセージを送る。いつまでもお迎えスタンバイいらないから。
ケンちゃんだって、きっとお兄ちゃんと変わらない心配をしてくれている部分があるから親切なだけで、好きの種類にはちゃんと気づいてくれるはず。
さあ、明日だよ、明日…藤司からは事務所の住所だけが送られてきていた。
もう明日対峙するって時間まで決まっているのに、彼はまだ何を秒単位で忙しくしているのかさっぱり予想も出来ない。
あ、ケンちゃんだ…
“それなら良かった。土曜日デートしよう”
あー違うんだよ。
“ケンちゃんと私は幼なじみ以上ではないと思う。この後もずっと。仲良くて好きでもドキドキの好きは別だと思うから、デートはしない”
最後に“ごめん”と書いたけど、消してからメッセージを送る。その後ケンちゃんからの返信はなかった。それでいい。これ以上は会って話さないと無理だと思うから、これでいいんだ。
とにかく、私は…明日、咲くのか散るのか…自分で対峙するのだから。藤司が力になってくれることを信じて。
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