4144人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
シャワーを終えて、下着姿で髪を乾かし、モックネックTシャツを着たところで…
カチャ…
「あ、おかえり、いらっしゃい…ちょっと待ってね」
「セクシーな出迎えだな、和花」
藤司は真っすぐ私のところにくると、ショーツだけのヒップを撫でた。
「もーそれどころか、ここ見て。赤いのいくつあるの?」
「数える?足、開いて立って」
「ヤダ…ほら、舐めた……キリがないって」
「うん、ひとつだけ」
キューッ…彼はTシャツの裾をまくって、ショーツのすぐ上のお腹に真っ赤な華を咲かせた。
「上手だね…」
「和花の肌が白くて柔らかいから付きやすいんだろ」
「藤司調べ?」
と返しながら、てれっとした素材のパンツに足を通す。
「ヤキモチか?残念ながら俺調べってほどデータがない」
「ふーん…イケメンの彼女事情は分からないなぁ…ケンちゃんもあんなこと言ってたし…」
「俺は付き合ったことあるけど、吸い付きたくなるのは和花が最初で最後。ケンちゃんって、いくつ?」
「ふたつ上」
「イケメンの31…草食系っていうやつか」
「そうなる?藤司とは違うタイプだね」
話をしながら、ペタペタと簡単にメイクをする。
「和花も草食系ではないな」
「うーん…なんとか系ってあんまり嬉しくないね。藤司は藤司、私は私ってことで…これでいいか。出来た」
「今日も可愛い」
ぐいっと腰に手を回して私を引き寄せると、もう片方の手を首筋から頬に添えてキスをする…軽く塗ったリップグロスの意味が無くなる瞬間だ。
最初のコメントを投稿しよう!