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「藤司…仕事よりかしこまってますけど…ネクタイいる?」
「いるな」
彼は基本的にシャツにノーネクタイ、そしてジャケットで仕事をしている。武本先生も。
それが、有田家訪問にはネクタイが彼の胸元に鎮座しているのだ…かっこよ…仕事中はネクタイなくてよかった…こっちが仕事にならない。何度かは見ているけど…以前は何とも思わなかった…これが恋愛マジック……か?
「和花、酔った?」
「ううん」
「急に黙ったから、酒には酔わないのに車酔いするのかと思った」
「何にも酔わないなぁ…絶叫系も大丈夫だし。藤司は?」
「絶叫系は酔うかどうか分からないくらいしか経験がないな…酔わないと思う。和花には昨日の夜中にも酔ったけどな」
そっち?そっちの話になる?
「ふかーく酔わされた…気持ちよく」
まだ言う?
「ちょ…っと…運転っ、集中っ!」
「はい」
クスクスと楽しそうに笑って、私の太ももを撫でた手をハンドルに戻す彼に
「ここ…常に花盛りって感じなんだけど?」
長いスカートの上から自分で太ももをゴシゴシと撫でて言ってやる。
「そこな…好き」
「太もも好きなんだ…フェチってやつかぁ」
「じゃなくて、そこに吸い付いて和花のを眺めるのが好き」
…………………どーいう………ことかな?めちゃくちゃ恥ずかしいこと言ってるんだけど?もう何も言うまい…
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