鼓笛隊のひとり言2

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雨の鼓笛隊のしずくです。 今私はたいへんです。鼓笛隊は頑張っています。 お兄ちゃんやおねいちゃんにもほめられています。 しずくは頑張り屋さんだと言われます。 私はうれしいです。だからがんばります。 でも私は今鼓笛隊の仕事以外にたいへんなことがあります。それは、お母さんが赤ちゃんを産むのです。私はおねいちゃんになります。 もう立派な人にならなくてはなりません。 だから私はお母さんのお手伝いをたくさんします。 お洗濯をしたり、お掃除をします。 お母さんは私を褒めてくれます。私はうれしいから甘えたくなります。本当は抱っこしてほしいのです。 でも私は我慢します。赤ちゃんのために我慢をします。 実は今日お母さんは病院にいます。赤ちゃんを産むため入院をしました。しずくは赤ちゃんが産まれてくるのを待っています。お母さんは苦しそうでした。私はお母さんが可愛そうで泣いてしまいます。 「しずくは、大丈夫だよ。もう立派なおねいちゃんだからもう泣くのはやめなさい。」 おねいちゃんは、私を励ましてくれます。 でも涙がたくさん溢れてきます。 「オギャー。」 「、、、。」 「さあ、しずく、赤ちゃんのために演奏するよ。」 私は兄弟と一緒に赤ちゃんとお母さんとお父さんのいる部屋に行き、演奏をします。 ちょっと緊張しています。 みなさんも聴いてみてください。 あなたの近くに鼓笛隊はいますよ。 1人じゃないんです。しずくはおねいちゃんです。 あなたに立派な演奏を届けます。
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