ⅩⅩⅡ章

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ⅩⅩⅡ章

 人は忘れるように出来ている。 どんなに忘れたくないと願っても、時間が経てば、寝てしまえば、はっきりと脳裏に浮かんでいたものが、水を垂らして滲んだプリントの文字ように、輪郭が分からなくなる。 だから僕は、写真を撮って忘れてしまう記憶を形に残す。  宮藤透は、幼い時からカメラで写真を撮るのが好きだった。あんなに綺麗と思った夕日や花も、時間が経つと忘れてしまう。ぼんやりとしか思い出せず、透は人間は何て不便な生き物だろうと思った。しかし、人類は撮影したものをデータで残すカメラと言う発明をした。カメラは記憶を形に変える偉大なる発明品だ。写真を撮れば、記憶では思い出せなくても、形として残り、繰り返し見ることが出来る。透は美しいから写真を撮るのではなく、忘れたくないものに出会った時に写真を撮っていた。  透は自分を透明人間だと思った。特にこれと言った個性もなく、何かが出来るわけでもない。クラスの中でも居ても居なくても、誰にも影響を与えない。僕は透明だ。何にも染まらない。いや、染まれない。カメラさえ撮れれば、記憶を残せれば良いのに、どうしてこんなに不安になるんだろう。よく分からない不安は進路の話をした頃から現れた。不安は宮藤の身体の中で血と一緒に流れる。僕、やりたいことなんてないし、高校も何処でも良いし。胸がずっとそわそわして、透は自分の身体の中に不安を食べる怪物が住み着いた想像をした。この怪物は人の不安や心配を食らって大きくなる。そして、いつしか宿主の心を食べてしまう……。荒唐無稽な妄想。そもそも僕は何が不安なんだ? 分からない。だから怖いのかな。透は怪物と共に生活をしていた。  中学三年の秋、友達に誘われて超デジタル学園の文化祭にやって来た。透は正直、文化祭のような賑わい事が苦手であった。人が多かったり、騒がしいのは好きではない。超デジタル学園も行きたい高校と言うわけではない。校内を適当に回った後、友人は先輩の居る吹奏楽部の演奏を聞くと言った。透も付き合うことにした。透は音楽に興味があるわけではない。むしろ、あまり好きではない。人の声はうるさく、煩わしく感じた。クラシックやヒーリングミュージックは好きだったが、好き好んで聞くわけではなかった。一番好きなのは無音。無音はたぶん、このうるさすぎる世界にはない。ないからこそ、神話に出て来るペガサスのように神秘的で憧れる。  吹奏楽部の演奏は体育館が会場となっていた。パイプ椅子が並べられ、透は後ろの方に座った。会場が暗くなると、ステージの幕が上がって、金色の楽器達が現れた。いよいよ吹奏楽部の演奏が始まったが、聞いたことのない曲で透は眠くなってしまった。唯一気になったのは、指揮者が学生だったこと。中学の吹奏楽部は先生が指揮をしている。数曲終わって指揮者が変わるとアナウンスが流れた。一年生だとアナウンスが告げる。一年生で指揮者。凄いのかな。透はぼんやり思った。  一年の指揮者の男子がステージに歩いてきた。身長が高くて手足が長い。それに前の指揮者のように緊張している様子もない。堂々とした立ち振る舞いだ。彼が両手を上げて音楽が奏で始めると、透は空気が変わったことを感じた。先程までの全体の音は曲のせいかもしれないが、何だか音が散らかっていて、部員が好き勝手に吹いているような感じがした。自分のように興味がない人には眠く感じた。でも今は違う。音を聞くのではなく、身体で感じられるほど、音色がバラバラにならず一つの音として研ぎ澄まされている。吹いている曲のせいか、それともあの指揮者の人の手腕? 素人の透には分からなかった。曲が終わり、明らかに今まで一番大きい拍手が会場に響いた。指揮者の男子が振り向いて会釈をする。 ああ、たぶん、この人の力だ。 透は確信した。音が研ぎ澄まされたのはこの人の指揮だ。理屈は分からないが そう思った。指揮者の男子は少しだけ安堵したように微笑んだ。 それからまた曲が続く。音の進化は止まらない。次に指揮者が客席に振り向いて会釈した時、透は本能的にカメラを構えていた。 この瞬間を、忘れたくない。 シャッターを切った時に、自分が写真を撮ったことに気が付いた。勝手に撮ってはまずいと友人に釘を刺されたが、透は気にしなかった。ふとステージを見ると、その指揮者の男子と目が合った気がした。まずい。写真を撮ったことに気付かれたかもしれない。恥ずかしくなって、透は顔を伏せた。  再び指揮者は変わり、音も変わって眠くなった。一人一人の音がまとまらずに、好き勝手に飛んでしまっている。あの人の指揮だと、一つの音になって観客席に伝わって来た。やっぱり、あの指揮者の人が音をまとめて上げて、ちゃんとメロディーに変換しているんだ。凄いな。  演奏が終わって客席が明るくなると、友人は先輩に話し掛けに行った。透は椅子に座って待っていると、突然頭の上から話しかけられた。 「少年、先程俺の写真を撮っていたな」  眼前に居たのは透が凄いと思った指揮者の男子、工藤秋雪だった。遠目でも整った顔立ちでオーラがあると感じたが、目の前に居ると余計にそう感じた。 「あの、すみません。消します」 「いや、見せてくれないか」 「え?」  てっきりデータを消せと言われるのかと思いきや、違っていて驚いてしまう。 「……どうぞ」  透はカメラごと、工藤に手渡す。 「俺はこんな顔をしていたのか」  工藤は予想外なことのように呟いた。 「意外でしたか」 「ああ、いや。実はここだけの話、指揮者を続けようか迷っていてな」 「何でですか。あんなに凄いのに!」  透は思わず立ち上がって言うと、工藤は目を丸くした。 「……僕、吹奏楽ってよく知らなくて、今日も友人の付き添いで来たんです。最初は音がバラバラで眠くなったんですけど、貴方が指揮をした曲は全部、音が研ぎ澄まされて演奏を聞くと言うよりは感じるって感じで、本当に凄いと思って……」  透は早口で説明すると、恥ずかしくなって顔が赤くなるのを感じた。 「やはり、俺の凄さは分かる人には分かるのだな……」  工藤は呟く。 「初対面の君に相談事は如何なものかとは思うが、聞いてくれるか」 「はい、勿論です」  透はあんな凄い人が自分に打ち明けてくれることが嬉しかった。 「俺は魔王になるのが目標だ」 「魔王? 格好良いですね!」  透はお世辞ではなく、本心でそう答えた。よく分からないが、きちんと目標を口に出せる人は透にとって格好良かった。 「だろう。ただの王には何の魅力も感じないが、“魔王”となると、何か不思議と魅かれるものがある」 「ちょっと分かります」 「ただな」  工藤は怪訝そうな顔つきになる。 「日頃から魔王のように行動しているわけだが、俺は自分のことを特別だと思っていたが、その“特別”が良いことではなく、悪いことの方に思えてな」 「どういうことですか?」  透はよく分からなかった。 「俺は自分の話をまともに聞いてくれないことを、周りがおかしいと思っていたのだが、最近はおかしいのは俺の方なのだと思い始めたのだ」  まだ中学生の透には、工藤の言っていることがよく理解出来なかった。しかし、何となく抱えている疑問は感じ取れた。 「それって指揮をしている時ですか?」 「指揮の時も普段の生活の時もだ。指揮の時は理解ある者は良いのだが、一年の癖に生意気だと先輩方に言われた。クラスでも誰も歩み寄って来ない。俺にとって孤独は魔王である為の代償だと思っているから別に良いのだが、指揮者は演奏者の音を最大限に引き出さなければいけない。魔王であることで合奏に綻びが生まれるなら、魔王であることを諦めるべきかと考えてな」  工藤の言葉に透は何と言おうか思案するが、正直に思ったことを伝えよう決めた。 「……無理に変わらなくても良いんじゃないですか」  この言葉は透の願望も込められていた。 「周りがどうこう言ったって、環境が変わったって、無理に自分を変える必要はないと思います。自分が変わりたい、変わるべきと思うのなら話は別ですが……」  透は工藤を見上げる。自分よりもずっと背が高い。僕と一歳しか変わらないのに、同じ人間に思えない。夢もあって、人にない力があって、本当に凄い。 「ずっと変わらないで、同じ色を持ち続けるのも強さです。僕は先輩の魔王、もっと見たいです」  透は恥ずかしくなってまた顔を伏せた。すると、男子は透の頭を撫でた。 「礼を言おう、少年。君のおかげで覚悟が決まった」 透は工藤の言葉に嬉しくなった。この人は誰が何と言おうと、指揮者で居続けるべきだ。 「ところで、先程は何故俺の写真を撮ったんだ」 「え? ああ、これは……」  突然の話題の転換に透は焦ったが、正直に話すことにした。 「僕は忘れたくないと思った時に写真を撮るんです。記憶は薄れたり、忘れてしまうけど、写真として形に残せば思い出せます。先輩のこの写真も先輩の指揮が素晴らしくて全体の音色が変わったこと、音を聞くのではなく感じたこと、こうして話したこと。たった一枚でも、色々な出来事が思い出せるんです」 「そうか。だったらこの写真、俺にもくれないか」  透はカメラのデータを工藤のスマートフォンに転送する。 「少年、名を聞いても良いか」 「宮藤透です」 「俺は工藤秋雪だ」  工藤は写真のデータを受け取ると満足そうにする。 「君は今、何年生だ」 「中学三年です」 「進学する高校は決めたのか」 「いえ、まだ……」  透が答えると、工藤はにっと笑う。 「では、超デジタル学園に来ないか」 「え」 「君に写真を撮ってもらいたい」  背の高い工藤は透の視線に合わせてしゃがんだ。 「吹奏楽部は演奏会を催すときには、写真部に写真を撮ってもらうように依頼しているのだ。俺は君に撮ってもらいたい」 「あ、ありがとうございます……」  透は工藤の存在が眩しくて、何より自分を必要と思ってくれたことが有難かった。 「しかし、進学先を決めることは君の今後の人生に関わる。勿論強要は出来ない。だが、考えておいてくれ」  工藤はそう言って透の元から去った。今思い返しても、動悸が止まらない。あの時。初めて、僕は。  透はその後、志望校を超デジタル学園に決めた。元来透は物静かで大人しく、クラスでも地味であった。透は自身の名前の通り、自分の色は透明だと思った。居るのか、居ないのか分からない。何色でもない、影の薄い透明な自分。そんな自分に役割をくれて、色を与えてくれた工藤は、透にとって特別だった。あの人の居る高校に行きたい。約束を果たして、写真を撮りたい。透は工藤に会ったことですっかりと忘却していたが、いつの間にか透の体内で不安を糧に潜んでいた怪物は消えていた。魔王、工藤によって退治されたのだ。  超デジタル学園は倍率が高かったが、もとより成績の良かった透は合格を勝ち取って入学をした。工藤さん、僕のこと覚えているかな。貴方が居るから、この学校に来たんです。透は再び工藤に会えることを楽しみにしていたが、同時に不安でもあった。僕のこと、本当に覚えているのかな。  入学して二ヵ月経った頃。工藤が前方から歩いて来た。ああ、また会えた。透は意を決して話しかけようとしたが、工藤は透のことなど眼中になく、すれ違ってしまった。もしかして、僕の事、覚えていない? そうだよね。あれだけ凄い人、こんな僕のことなんて、すぐに忘れるよ……。これだけならまだしも、Vウォーズで工藤は自身の相手を操る能力で、たくさんの生徒を支配したことを知る。最初は魔王みたいで格好良いと思っていた。しかし、工藤は人を操るだけで攻撃することは出来ない。操った生徒同士で戦わせてポイントを減らすのを見て、透は惨いと思った。工藤さん、どうしちゃったんだろう。Vウォーズで変わっちゃったのかな……。  それから、文芸部が下剋上の話を持ち掛けて来たが、部長の寺下は断ってしまった。それでも諦めきれず、透は直接文芸部に話をしに言ったが、駄目であった。 「ごめん。さっきの話、聞いちゃったんだけど……」  部室に戻ると、寺下は申し訳なさそうにする。 「取り戻したい人が居るって」 「そうです」  透は部長の寺下の事が好きだった。入部する時には、Vウォーズの現状を話し、写真部に入ればカーストの下位になることもよく説明してくれたが、それでも工藤との約束を果たしたいと、透は構わずに入部した。入部すると、唯一の後輩だからか、とても親切にしてくれた。寺下には話そうと、透は工藤との話をした。 「いやまさか、魔王がきっかけで入学して来たとはね……」  寺下は驚いているようだった。 「まあでも、僕の事なんて忘れているみたいですけど……」  透は俯いたが、それは大丈夫だと寺下は声を掛ける。 「魔王様は人の顔と名前を覚えるのが大の苦手でさ。頭も良くてテストもいつも満点を取るのに、歴史だけは赤点なんだよ。だから、出会った時の話をすれば思い出すと思うぜ」 「本当ですか⁉」  透は一気に心が晴れやかになる。更に寺下は続ける。 「それに俺は魔王と二年間同じクラスだけど、あいつは最初からああ言う人間で、何も変わっていないと思う。むしろVウォーズが始まって、吹奏楽部の連中が魔王を上手くおだてて、操る能力を利用している感じに見える。吹奏楽部は直接攻撃が出来ないから、人を操って攻撃するしかないしな。それに自信家で偉そうな態度は元々だし、一見すると他人を見下しているように思えるけど、あいつ、普通にランキングの下位の人間とも話しているし」 「そうなんですか」  透はその話を聞いて、勝手に工藤が変わってしまったと決めつけた自分が恥ずかしくなった。 「俺さ、クラスで一番下の順位だから、ペアとか組むときに余るんだけど、そう言う時は魔王が声を掛けてくれるんだ」 「え、工藤さんとペアを組むんですか!」  透は羨ましいと心底思う。 「そう。“お前も取り残された身か。ならば、この魔王と組もう”ってな」  寺下は工藤の口調を真似て言う。 「それからさ、またペアを作れって言われた時、俺の方から魔王様~って声を掛けに行ったら、“この魔王に声を掛けるとは、良い判断だ。よかろう。お前と組んでやろう”って言われたからな。キャラクターは中二病だけど、俺が見た感じ、クラスの中でも誰かを差別することはないし、根は良い奴だと思う」  未だに俺の名前を寺田とか、寺岡とか間違えるけど、と寺下は笑う。そうか。何も変わっていないんだ……。透は安堵の胸を撫で下ろした。 「今度の修学旅行でも俺、魔王と同じ部屋になってさ。今から緊張してるわ」 「修学旅行は沖縄に行くんでしたっけ」 「そう。あいつ絶対寝る時にシルクのパジャマにナイトキャップ被って寝そう。それに家が金持ちらしいから、“じいやが淹れた紅茶を飲まないと寝れない”とか言って、クラシック音楽をかけて寝そうじゃね?」 「想像出来ますね」  透は寺下と笑い合うと、ぽつりと呟いた。 「……僕、いつかお礼を言いたいです」 「いつかっていつだよ。早めに思い出して貰って、写真撮らせてもらいな」  その“いつか”は、まさに今だ。対戦相手が吹奏楽部だと分かった時、透は寺下に頼んで三十秒だけ攻撃を防ぐことの出来る力を自分に使って欲しいと頼んだ。ここで言おう。あの日、出会った体育館で言おう。そうして透は、工藤に向かって礼を言ったのだった。もう思い残すことはないと思った時。 「あの時の勇者か?」  工藤の言葉に透は驚きを隠せなかった。 「顔はすっかり忘却の彼方に消えたが、名は覚えている。宮藤透だったな」  透は工藤が自分を覚えていてくれただけで、天にも昇る心地だった。 「本当に入学していたとは思いもしなかった。君は俺の勇者だ。今でも感謝している」 「勇者?」  透は何故、工藤が自分のことを勇者と呼ぶのか分からなかった。 「そうだ。魔王は勇者が居なければ、存在出来ない。誰かが魔王を認知しないといけない。逆もまた然り。俺は自らを魔王と呼称することで勇者が現れることを望んだが、君以外は現れなかった。もう一度君に会いたいと思ったが、中学生だった君が俺の言葉通りに入学することなどありえないと思っていた。君を信じることが出来なかった。申し訳ない」  工藤は顔に影を落とす。 「いや、僕の方こそ僕のことなんて覚えていないだろうと勝手に思って、今まで声を掛けられなくてすみませんでした……」  すると工藤は、初めて会った時と同様、透の目線になるようにしゃがんで言った。 「この学校に来てくれてありがとう」  透は涙が出そうになるのを、何とか堪えた。視界がぼやけて、工藤の顔をはっきりと見ることが出来ない。この光景を忘れたくないと思った。僕はもう、透明人間じゃない。手に持っていたカメラを向けようとするが、今がVウォーズの最中であることを思い出した。 「写真、撮らないのか」 「いや、あの」  透は狼狽する。 「僕の力は、写真を撮った相手の動きを封じれることと、同じ人を三回撮るとライフをゼロに出来るんです。僕はもう、貴方の写真を二回も撮ってしまいました」  次に写真を撮ると、工藤のライフはゼロになる。 「構わん。撮ってくれないか」  工藤は全く気にしていない様子だ。 「ついでに部員も撮ってくれ。さっさとこんなしけた場所から抜け出し、紅茶でも飲みながら魔王について語ろう」 「……はい」  透は工藤のライフをゼロにさせてしまうことに躊躇していたが、本人がそう言うなら気兼ねなく撮れる。工藤の後ろに居た吹奏楽部員達は慌てていたが、透は構わずにシャッターを切った。工藤の顔は、初めて会った時と、何も変わっていなかった。透の憧れていた工藤のままだ。 “吹奏楽部のライフがゼロになりました。勝者は写真部・軽音部です” アナウンスが流れると、工藤はさっさと体育館を出ようとする。透も後に続く。 「皆さん、凄い落ち込んでいますけど、大丈夫なんですか」  残っている吹奏楽部の面々は項垂れている。 「俺は勇者を探す為にVウォーズで戦っていた。俺の目的は果たされた。他の奴らのことは知らん」  工藤は残された部員のことなど、まるで眼中にない。 「あ、そうだ」  透は振り向いて、途方にくれている部長の寺下に向かって叫んだ。 「瑛部長! 今日はこのまま帰っても良いですか」  工藤と学校を後にすることは決めているが、一応部長の許可を取った方が良いだろう。 「えっと、どうぞ」  寺下や横に立っている軽音部の人達は唖然としている。 「部長とは寺岡の事か。あいつは他の愚民とは違い、勇者の素質がある」 「瑛部長は凄く親切なんです」  透は体育館を後にする。今日の事を忘れない為に、もう一度振り返って写真を撮った。
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