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プロローグ
地平線を遮る壁の向こうに何があるのか我らは知らない。ただ、生まれた時からその壁は存在し、我らは何も疑問を抱かなかった。
ある者は、その壁を神が穢れた地と清浄の地を分け隔てるものだと。
ある者は、罪を犯した我らを戒めるものだと。
いつの日か我らは壁の外を知ることが出来るのだろうか。東西南北に広がる門の先へ、辿り着けるのだろうか。
――『アムシャスの城門』W.R.クローム著より
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