はじまりはフライドポテトからで

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幼稚園からずっとお弁当だったから給食を食べたことはないし、祖父母や友達の家に行く時も飲み物やおやつは持参していて、出されたものを飲んだり食べたりしたことはなかった。 友達のお誕生日会では友達のお母さんがケーキを焼いてくれるのだが、私のお母さんが予めお断りしていたので私を抜いた人数で等分され、私だけ自分のお母さんが作った『オーガニックケーキ』を食べていた。 もちろん他のごちそうも食べられず持参した水筒からお茶を飲みお弁当を食べているので友達たちは不思議がるし、友達のお母さんは目が笑っていなくて居心地が悪かった。 表向きは『アレルギーがすごく多いから』という理由にしていた。こんなにまでしてお誕生日会に参加しなくてはいけないのかと疑問だったが、段々と友達の家に呼ばれることはなくなった。 逆に私の家に遊びに来たりお誕生日会に来た友達たちはお母さんの料理が口に合わなかったのか皆残していて、家に友達が来ることもなくなった。 これは食事だけが原因なのではなかった。怪我をして傷が残ったら困るから公園の遊具で遊んではいけない、目が悪くなったり下品な言葉や不適切な描写があるからテレビ・動画・漫画・ゲームは禁止、スマホは連絡手段や学習ツールとしてのみの使用で、SNSなんてもってのほかだったので一緒に出来る遊びが限定されたり会話に参加できなかったりしたからであった。
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