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ばあちゃんの話。
ばあちゃんはよく、「悪いことすると、たんばんに連れていかれる」と言っていた。
軽く聞くと、たんばんとは妖怪やもののけの類のようだが、深く聞こうとすると、ばあちゃんは途端に歯切れが悪くなり、結局たんばんがどういったものなのかは、よくわからなかった。
そこでじいちゃんに聞いてみたが、じいちゃんは「たんばんなんて知らない」と言う。
まわりの大人たちに聞いてみても、誰一人たんばんのことは聞いたことがないと言う。
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