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ニヤニヤしながら歩く私の視線の先、彼女が彼氏に腕を絡ませているラブラブカップルが前からやって来る。
二人の指から出ている赤い線に視線を向けると、反対方向に伸びていた。
運命の人と結ばれるとは限らないんだよね。
すれ違う瞬間、そんなこと思ってしまった。
公園のベンチに並んで座っているおじいさんとおばあさんがいた。
ただじっと黙って風景を楽しんでいる。
自然な距離感で、何だか羨ましく思えた。
二人の左手を見てみると、赤い糸は繋がっていた。
やっぱり、これは運命の赤い糸で間違いなさそうだ。
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