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ゆめうつつ
終わる筈のない夢の醒めた跡
灼け焦げた壁 灰色の空
零れ落ちる時は もうここにはなくて
それでも私は ずっとここにいる
かけがえのないあの頃
倖せで ただ倖せで
…哀しい 夢だった
想いは 紡がれていた記憶を慈しみ
ゆっくりと その瞼を伏せ始める
ゆっくりと…
ゆっくりと。
風は、流れてゆくのだろう
想いをつれて…いつの日か、記憶をほどいて
愛おしい夢現を過ぎて
そして、新しい季節の訪れを待って
私は、ここから
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