思い出すと

1/3
前へ
/7ページ
次へ

思い出すと

 思い当たるとすれば…  初めの頃に3人だけでの決起集会を開いたけど、あの時からだろうか?  調子に乗った彼が酔いつぶれて途中で眠ってしまい、上司として送るべきかと思案する私。  しかし相手は男性。その事実に気が引けたところに、同期としての責任感なのか、はたまた真面目な彼女の積極性からなのか、彼女が酔いつぶれた彼を送って行ったことがあった。  あれが切っ掛けだろうか?  いや~、流石にまさか。  その後の雰囲気に変化は見られなかったし。それに、彼女は凄く怒ってた感じだった。  あれって、私の前での演技とか?  まさかね…彼女、そんな子じゃないし。  じゃあ、彼の初めての契約成立のときだろうか?  この時も3人でお祝いしたっけ。  この時は、私が嬉しさのあまりの飲みすぎちゃって。新人二人でマンションの前まで送ってもらったっけ。酔ってたので定かではないけれど。  あの次の日は、肩身が狭かったっなぁ…  記憶が正しければだけど、当然、帰りは新人二人でってことになる。  あれが、私からのナイスアシストになったのだろうか?  私の人生的には、凄くありそうな他人に幸せを運ぶ無意識的行動。  いや、でもあの後もそんなに仲良かった感じはしなかったけど…  もしかして、私の前では演技をしてたとなのだろうか?  まさかね…そんな子たちじゃないし。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加