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いや、だけど、私だって彼とは色々あったんだぞ!と言いたい。
恥ずかしくて、誰にも言えやしないけど…
不器用だった彼とは、商談前には作戦会議の為にカフェにも行ったし、同行後にはファミレスで反省会だって開いた訳だし。
今考えると、あれ、ホントは凄く楽しかったな…
思い出すなぁ~
運命を少しだけ感じてたんだけど…
1年が過ぎ、彼が私の元から離れた後も相談に乗ったりもしたし。
私がビール好きなことと、気持ちを探られない様にと言うことで、雰囲気のない居酒屋が主だったけど。それでも、一応さりげないお洒落はしたんよね、私だって。
いや~でも一番の思い出は、彼が私の元を離れる少し前にのことだなぁ。
彼が担当していたあの大トラブル物件を二人で必死に解決して、その夜にお疲れ様会をしたっけ。
必死に何度もお礼を言う彼と空が明るくなるまで飲んだっけなぁ。
飲むだけ飲んで、結局、ハグをしただけで終わってしまったあの夜。
もう少し強く引き寄せて、天下の宝刀自慢の胸を××していれば、もしかして…
いやいや、流石にそれが出来るような度胸があれば、私の運命だって…だよね。
二人が付き合い始めたのは、その後だったのだろうか?
多分、後のような気がするけれど…
でも、だったらそっか、そういうことになるのか…
あの時、お互いフリーにも関わらずハグであっさり終わった私は、最初から選ばれてないだけってことなんだよね。
年上のおばさんなんて眼中になかったてこと?
4歳しか違わないけど?
私は、勝手に浮かれて、頑張って舞ってただけってこと?
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