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「おい！どうした？もしもーし？」
返事は無い。
何だ今の叫び声！？
俺は身震いした。
まさか、強盗とか？
怨恨の事件？
何かの襲撃？
俺のことからかってる？
いや…いくらなんでもそれは無いか…
何があったんだ…？
急に部屋に一人置いてきた綾が心配になり、いてもたってもいられなくなって、俺は映画アルマゲドンに出てきた修理法を試す事にした。（良い子のみんなは真似しちゃダメだよ…）
俺は緊急通報ボタンの横を目掛けて、握りしめた拳を思いきり振り下ろした。
ドン！
数秒後、ウィーン…と、エレベーターが階下に向かって降り始めた。
ヨシ！
俺は大きくガッツポーズする。
今すぐ綾の元へ戻りたいけど、管理室の状況が気になる…
よし、管理室を見に行って、薬を買って、非常階段で戻ろう…
各階のボタンを押していたが、鉄の箱はそれを無視して途中止まることなく降りていく。
階の表示は1を示しているのに、ドアは開かない。俺は無理やりどうにかドアをこじ開けて外へ出た。
無意識に何か身を守れるような物を探して、俺はホールを見渡した。
しかしそんな物騒な物はあるわけもなく、仕方なく丸腰で恐る恐る管理室に近づき、小窓から中を覗いた。
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