お勉強お疲れ様だにゃー

3/3
前へ
/24ページ
次へ
30分ほどもふもふを堪能した。 猫カフェが人気な理由がよく分かった。 とにかく癒される。 この猫の気性もあってとてもゆっくり癒されることが出来た。 「勉強の疲れがとれたよ~……ありがとね猫さん……。」 心なしか肌につやが戻ってきた私はひたすら猫をなで続ける。 大人しくなで続けられた猫だったが、ふと、すっくと立ちあがった。 「もしかして、猫さん、お別れ?」 不思議段ボールから出てきたのだ。一生我が家の飼い猫にいるわけにもいかないような、不思議猫なのだろう。 私の問いに答えるように、猫は「にゃー」と一鳴きした。 「……そっか。猫さん、私勉強もっと頑張れそう。ありがとうね。」 そりゃよかった、俺の任務は完了だ、とばかりに短く小さい声で「にゃっ」と鳴くと、またボフッとピンクの煙を出して猫は消えた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加