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30分ほどもふもふを堪能した。
猫カフェが人気な理由がよく分かった。
とにかく癒される。
この猫の気性もあってとてもゆっくり癒されることが出来た。
「勉強の疲れがとれたよ~……ありがとね猫さん……。」
心なしか肌につやが戻ってきた私はひたすら猫をなで続ける。
大人しくなで続けられた猫だったが、ふと、すっくと立ちあがった。
「もしかして、猫さん、お別れ?」
不思議段ボールから出てきたのだ。一生我が家の飼い猫にいるわけにもいかないような、不思議猫なのだろう。
私の問いに答えるように、猫は「にゃー」と一鳴きした。
「……そっか。猫さん、私勉強もっと頑張れそう。ありがとうね。」
そりゃよかった、俺の任務は完了だ、とばかりに短く小さい声で「にゃっ」と鳴くと、またボフッとピンクの煙を出して猫は消えた。
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