LEFT SIDE

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「箱崎…ちょっといい?」 クラスで一番背の高い美山くん。私との差は何と34センチ‼︎ある日の放課後、声をかけられて恋の相談をされてしまった。さっちゃんとの仲を取り持つべく、一緒に帰りながら計画を立てる事になった。 他人(さっちゃん)の彼氏候補とは言え、男子と2人きりの下校は緊張する。 「一度、一緒にどっか遊びに行ってみたら?」 「どっかって言われても…例えば?」 「んー…」 デートなんてした事ないからイメージが湧かない。中学の時、ゆんちゃんも含めたグループで出かけた時の事を思い出す。 「遊園地…とかお祭りとか」 「一緒に行ってくんない?」 「え⁈私?すごい邪魔じゃない?」 「だって、いきなり2人きりはないだろ…」 「そっか、そうだよね…」 「安達…安達連れてく。いい?4人で」 「あ、うん。分かった‼︎いいよ。そうしよう」 「サンキュー。じゃ、予定聞いといて」 土曜日、4人で遊園地に行く事になった。
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