LEFT SIDE

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「箱崎‼︎お前日直じゃね?黒板消せよ」 「あ、そうだった」 慌てて消している間にチャイムが鳴る。 「あぁー‼︎ヤバい」 『お立ち台』の上で背伸びして消し終わり、ふとドアの方に目を遣ると現国の先生が「よく頑張ったね」と聞こえてくる様な温かい目で私を見ていた。私と倫理の先生しか利用しない『お立ち台』を隅に戻し、いそいそと席に戻り授業開始の号令をかける。
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