LEFT SIDE

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「ゆんちゃん‼︎現国の教科書貸して‼︎」 「…またかよ」 隣のクラスの春川(はるかわ)(ゆい)は呆れた顔をしながらもドアの所まで教科書を持って来てくれ、それで私の頭を軽く叩いた。 「京子、お前は忘れ物が多すぎる」 頭に乗せられた教科書を両手で掴むと、ゆんちゃんは手を離し笑った。 「…ありがと‼︎後で返しに来るね」
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