第一章 無限海水浴場の闘い その3

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「さて!・・それじゃ、ミッションスタートといくか!」  金色の太陽が中央にあしらわれた派手な真っ赤Tシャツを着ているサリタル皇帝は元気良く先頭に立って、水着の老若男女がたむろしているビーチを目指して歩き出した。  彼のすぐ後ろに付き従って歩くハッカ嬢───  二人は人々がいる手前10m程から声を掛け始めた。 「さぁ~。美しいビーチにいらっしゃる紳士淑女の皆さま~。こんな日差しが眩しい暑い日には~、逆にアツアツのウドンヌードルを食べると爽やかな汗をかいて気分が上々になりますよ~!」  妙に・・手慣れた感じのサリタル皇帝の売り声─── 「ハァ~イ! ボーイズ、アーンド、ガールズの元気な皆さ~ん! こ~んな暑い日には~、やっぱり~、キーーーンと冷えたアイスが一番よね! 売り切れは必至~! ハ~イ! お早くお買い求め下さ~い!」  ハッカ嬢も負けてはいない。  一瞬、二人の間に睨み合いの火花が散った! 「えぇ~? アツアツのウドンヌードルだってよー?」と男A。 「マジ~? ・・でも・・アタシ、お腹ちょっと冷えてきてるから・・いいかも?」と女B 「ううむ。この暑い日中に熱いうどんとはね・・いや!逆に食べてみたくなるなぁ!」とは中年オトコC。 「パパぁ! お腹すいたよーー! アイス食べた~い」と男の子D。 「ねぇ。あのうどん売りのオジサン。ちょっとイケてな~い?」と若いオンナE。 「え~? あ、そうね~。割とイイかも~?」とはガールF。 「オイ! あのアイス売りの女の子! カワイくねぇ?」とボーイG。 「ああ! いいよな~? ちょっとアイス買いに行こうゼ!」とは若いオトコH。
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