第一章 無限海水浴場の闘い その3

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 ──てな具合で、意外や、意外。  サリタル皇帝の周りにはやや女子が多めに集まり、ハッカ嬢の周りにはやや男子が多めに集まったが・・やはりアイスの方が人が多いようであった。 「はい! お嬢さん! 順番にね! ハイ! ハイ! どうもアリガトウね!」  背負子を下ろし、愛想とともに手早くアツアツのうどんを作って渡していくサリタル皇帝─── 「ハ~イ! 押さないでね~? 順番よォ~? ハーイ! ボクぅ。アイスおまたっせ~」  こちらも背負子を下ろして手早くアイスを売りさばくハッカ嬢───  そんな二人の売り子を見て、妙な会話をする謎の男二人がいた─── 「なあ。こんな暑いビーチでアツアツのウドンなんて良く食べる気になるよな~?」とオトコX。 「ああ~。そうかもな!・・でも、意外と、汗をドッとかいて、気持ちいいかもな?」とオトコZ。 「なるほど~。確かにそうとも言えるな~」とオトコX。 「しかし・・あのウドン売りのオジサン・・どこかで見たことがあるような気がしないか?」とオトコZ。 「そう言われれば・・どこかで見たような・・・アレ?!」とオトコX。 「どうしたんだ?・・て・・あ!!」同じくオトコZ。 「!?!サリタル皇帝!?!」男二人は顔を見合わせる!
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