どこにあるもの

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 運命ってなんだと思う、と聞いたあなたが私を運命だと思っていたと知ったのはあなたがいなくなってから。私はその問いになんて答えたのか、もう思い出せない。  あなたはいなくなってしまったのだから、それだけが私にとって衝撃で、その衝撃しか私には残らなかった。あの子の思い出の一部を私は後生大事に抱えて生きている。まだ、生きている。
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