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想い出をターンオフ
懐かしい音楽が耳に入ってきた
うろ覚えの歌詞
心でなぞりながら歌う
色々な想い出が蘇ってきた
初めての待ち合わせから
あなたの嬉しそうな笑顔まで
楽しかったんだよ
ふたりでいることが
嬉しかったんだよ
ふたりでいることが
それなのに
私はたまに淋しくなって
いつも明るいあなたを
頻繁に曇らせてしまっていた
自分から手放したの
あなたは何も悪くない
だけど言い訳できるなら
あなたの光が
私の影を濃くしていたんだ
ふたりとも淋しくなったのは
きっとあの日の小さな喧嘩
仲直りできるはずだった
でもどちらも譲れなかった
懐かしい音楽が
始まりから終わりまでを
歌い上げて閉じていく
ちょっと切なくなったけど
微笑みで振り落とした
ただ懐かしくなっただけ
感傷とかじゃないんだから
想い出をターンオフして
次の曲に耳を向ける
でもさ
今流れている未知の音楽も
ふたりで聴けたら良かったよね
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