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案内された部屋に入ると
そこには
敏行さん
中山
見知らぬ男が2人…
そして
驚くことに
JS商事の鈴木がいた…
なんで…鈴木が…
そう言えば
優香里とバーで会ってる時に鈴木に話しかけられた事を思い出した…
ただの偶然だと思っていたが
あれは
ハッキリと俺と優香里が目的だったのか?
ということは…
紗羅は…
いつから
気づいていたんだろう…
頭が混乱して
目眩がしそうだ…
“宅間さん…
驚かれたでしょうが
成り行き上…こうなってしまいました…”
少し申し訳なさそうに鈴木が言う
“聖さん…
こいつは俺の大学の後輩でね…
ちょっと…
手伝ってもらったんだ
鈴木を悪く思わないでくれ”
敏行さんが俺に言う…
“悪くだなんて…”
俺が戸惑っていると
“宅間!
すまん!!
この女に脅されて酒の席をわざと準備したんだ
まさか
こんな事になるなんて思わなかったんだ!”
中山が俺に頭を下げる
“え?”
“ハニートラップにかけられたのよ
男って…
ホント…馬鹿”
敦子さんが呆れたように言う
“ねえ…
これ…なんなの?
何であんた達の仲良しごっこに付き合わされてるのよ…
主人と帰らせてくれない?”
優香里が
ふてぶてしい態度で言う
“帰すわけないでしょ!
この…
性悪ブス!”
敦子さんが怒りにまかせて
かなり口汚く優香里を罵る
まぁ…その通りなんだが
“では…本題に入りましょうか…”
鈴木が椅子から立ち上がると
静かに言った
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