決着をつける時

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“いったい…なんなのよ 主人まで巻き込んで” 優香里が息巻く “これは…犯罪です” 鈴木が冷たく優香里を睨みながら言った? “は? 何言ってるの? 私はね! この男に無理やり乱暴されて その慰謝料を貰っただけ! 犯罪と言うなら この男を強姦罪で警察に付き出してよ!” 俺を睨みながら指を指して優香里がヒステリックに言う “川野さん… 俺は…そういうことが無理なんだよ” 俺は 鞄から一枚の書類をテーブルに置いた 診断書だった… そこには ハッキリと 勃起障害…EDと言う文字と 病院にかかりだした日付が明記されていた 優香里は その用紙をまじまじと見ると 突然大きな声で笑い出した そして 紗羅に向かって “あんた… 可哀想ね~ 旦那さん…使い物にならないんだって それは 相手があんただからじゃないの? だって… あんたの旦那さん それはそれは 激しかったわよ~ 朝までに何回も何回もされてね 体の相性がいいって言うの? 私に たくさんキスマークつけるもんだから 私も つけてあげたの… 見たでしょ?” そして さも楽しそうにケラケラと笑う “紗羅を 侮辱することだけはやめろ それに あの日… 俺は、あんたに何もしていない 自分の体の事はわかる” “したのよ! 何度も何度も! 避妊もせずにね! 妊娠してるかもよ…私” ”うわぁ~ マジ腐ってるわあ~ ありえねえし” 中山が 思わず本音を口にする…
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