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マンションの下に着くと
“お父さんも一緒に行こうか?”
と声をかけられた…
“大丈夫…”
“話が終わったら
電話をしなさい…”
“わかった…”
紗羅はそう言うと車を降り
マンションへと消えて行った…
部屋に着き
灯りをつけると聖は、まだ帰っていないようだった…
今日は帰ってこれないのかもしれない…
紗羅は
信一に電話をかける
“父さん?
まだいるんでしょ?
今日は聖さん帰れないかもしれないから
お母さんのところに帰ってあげて…
必ず電話するから…”
信一は
紗羅を降ろした場所から動けずにいた
何かあったら
すぐに駆けつけられるように…
“わかった…”
車のライトを点けて走り出す…
全ては
過去に自分がおかした過ちが影響しているのだと思いながら…
妻 紗椰が待つ我が家へと戻って行った…
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