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見ると
皿を拭くための大判の布巾が落ちていた
なんで…
布巾が…
ゆっくりと視線をあげる…
………っ!
そこには
真っ赤な顔で
両目に今にも溢れ落ちそうな涙をためながら
仁王立ちする紗羅がいた…
“やい!
宅間 聖!!
何で黙ってた!
私は
あんたが困ってても何の役にもたたないと思ったか!”
初めて聞く…
紗羅のどなり声だった…
“あたしは
それだけの存在か!
ふざけんな!!
ふざけんな!!”
聖は
紗羅を抱きしめた…
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