第一章 復讐の始まり11

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第一章 復讐の始まり11

村上(むらかみ)警部は警察庁に座って死神さんを捕まえる方法を考えていた時、高橋 春貴 警視監が部屋に入ってきた。 「おーい、村上(むらかみ)。オレのオフィスに来い。」 村上(むらかみ)は丁寧に答える。 「はい、高橋(たかはし) 警視監。」 「オレはさっき大統領との電話を終えたが、大統領はオレに、UC(United Countries)が主催する世界経済会議は、我が国にとって非常に重要ため、自分と首相はそこから離れることは出来ないと言ってた。大統領が海外から帰国したら、新しい文科大臣を選ぶだろ。」 大統領と総理の両者は、貧しい国々の経済の発展と支援を目的としてUC(United Countries)が主催する世界経済会議に出席している。 「でも、今は文科大臣のポストは空いてます。 一時的にその地位を引き継ぐのは誰でしょうか?」 「総理はオレに、一時的にその職に就くのは首都大学の学長だと言った。 それは、大統領と総理が海外から帰国するまで続く。」 「したがって、文科大臣の職は、大統領と総理が1月20日、つまり今日から10日後に帰るまで、首都大学の学長が務めることになります。」 「間違いだ村上。大統領は1月22日に戻る。総理は先ほど言ったように1月20日に戻り、20日に総理が戻ったら21日に閣僚会談が開かれる。総理は新しい文科大臣を任命し、大統領が22日に戻った後、新しい文科大臣は大統領の前で憲法宣誓を行うことになる。」 「大統領も首相も一昨日、つまり昨日大臣が暗殺される前に旅行したのは事実です。 したがって、彼らは今は戻ってこれません。」 「そうだ。」 「しかし、警視監、非常に心配なことがあります。」 「何が?」 「5日間後、年次経済会議は開催され、この会議には国内の最も重要な実業家が出席し、会議の終わりの夜には、すべての実業家が家族とともに出席する祝賀会が開催されます。 実業家を殺して、文科大臣も殺した犯人が、この日に何かできるとは思いませんか?」 「この会議で何かが起これば、それは国にとって大きな災難となるだろ。」 「警察長官に連絡して、この会議の警備に割り当てられる警察官の数を増やしください。」 「警察長官は警備部と共和国治安部にこの会議の安全を確保させるつもりのようだ。俺達は3000人の警察官を特定したぞ。」 「私は、この会議の安全を確保し、あの凶悪犯によるあらゆるテロの試みを制御できるように、警察官の数を少なくとも10,000人にすることを望んでいます。」 「分かったぜ。警察長官に連絡する。」 「ありがとうございます。」
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