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俺の名前は『ボズ』。雄のアライグマだ。
何時、俺が此処に居てはならない外来種だと気付いたのだろうか？
物心ついた時から、俺は此処に住んでいた。
というか、産まれてからずっと此処が俺の住処だと信じていた。
何故なら俺は此処で産まれ育ったからだ。
それなのに・・・俺は此処が住処だと信じていたのに・・・。
「何で余所者が此処に居るんだ？！」
俺が樹の実をむさぼり食っていた時、突然隣のタヌキが叫んだ。
ちゃう！！俺は生まれてから此処で暮らしていたんだ！！
「アライグマって嘘つきなんだな。君は何処出身なの？」
嘘じゃありません！！俺はこの土地に産まれてからずっと生きてきたんです！！
「嘘だね。じゃあ、何で俺の陣地に汚い脚を踏み入れてんだ？」
「そうだそうだ！！」
「この前は、俺の縄張りの食い物奪っただろ！！」
「私の巣穴の側で糞をしないで！！」
「お前本当に目障りだな！！」
「そうだ！！目障りだ！！」
「目障り！！」「目障り！！」「目障り！！」「目障り！！」
森じゅうの動物達が、俺を取り囲んで大声で罵倒してした。
「だから！！お前は何も解ってないんじゃね？！お前が此処の者では無い厄介者の『外来種』って事だ！！」
「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」
森の動物達は俺を取り囲んで、口々に゙俺を攻撃してきた。
「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」
ここにきてどうやら森の動物達は、俺が此処に居る事自体の鬱憤がいきなり爆発したようだ。
「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」「外来種は出ていけ！！」
あーーーーっ！！！！解ったよ！！
どーせお前らは俺の事が心から嫌いなんだ！！
出ていけばいいんだろ？！出ていけば！！
俺が此処から消えれば、せいせいするんでしょ？！
俺は森じゅうの動物達の自分への口撃を背に受けて、トボトボとその場を立ち去った。
俺は・・・外来種・・・
俺はいったい何なんだ・・・？！
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