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「座って舌出して」
言われた通り座って舌を出せば顎に触れられ、舌を絡められてから唇を重ねられ口内も舐められてゆく。くすぐったさと不快感に眉間に皺を寄せながら目を閉じていれば、重力に従い垂れてくる子種汁が少し開いたままの秘肛から零れ出てシーツを濡らしてしまう。
不快だったキスはずっとされ続け、酸欠になってきたのかフワフワした感覚に変わってきた。そんな俺に気付いたのか頭の後ろに手を回され、もう片手は腰に回されまるで恋人のキスのようなそれに俺はいつの間にか蕩けてしまっていた。
「ん。エロくて可愛えぇ顔してるなぁ…宙は可愛えぇ。可愛えぇよ」
「っるさい…俺は可愛くねーよ…」
「躾足りひんならたーっくさんしたるで?」
「俺は可愛いです」
少し口を開いてぽーっとしていれば舌なめずりをされ、ハッとして言えば胡散臭い笑を浮かべられたので即答した。否定は駄目だ覚えろ俺!!
「ほら見て俺の赤ちゃんミルクと宙ちゃんの血混ざって赤ちゃんできそうやない?」
「そうですね」
混ざり合わない赤と白のシーツに出た液体を見ながら心にも無いことを言う。男同士で赤ちゃん出来るなんて漫画の中だけの話だろ…
「自分いい加減にせなあかんで」
「っ…!」
髪を掴まれ無理矢理目を合わせられた。冷たい紫色の瞳は俺の心臓を掴んで握り潰してくるかのように息が苦しくなり胸が痛い…機嫌を損ねるな俺兄貴や親の為に俺が耐えるだけだろ…?出来るだろそのくらい…!!
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