もう元には戻れない

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「ほなら決めた。自分が俺の言う事聞くならだぁ~い好きなお兄ちゃん返したるわ。どや?ん?」 「絶対二度と兄貴に手は出さないのか…」 「あははっ!信用出来ん?なんなら指切りして小指あげてもえぇよ?」 悪魔の囁きだ。こんなの信じられる訳ない…でもこんな兄貴知ってここに置いておくなんて絶対無理だ…こんな風になってても俺の大好きな兄貴だ… 「約束…守るんだな?じゃあ…従う」 「お利口さんは長生きするなぁ。ほならせやな…俺にチュウとか」 言い終わる前に頬に触れて引き寄せて唇を押し付ければ歯がぶつかってしまった。キスなんてした事無かったし、不本意なキスだから仕方ないよな? 「痛っ…!自分チェリーボーイなん??その見た目で??あーまぁ可愛らしい色してたし知っとったわ」 「兄貴を返せ」 「せかしなや。ほらどうぞ?またここに帰ってきてな?」 俺は牢を開けられ中へ入りまだ自慰をし続ける兄貴に手を伸ばせば、腕を捕まれ押し倒されて上に乗られ服を破られる。 「兄貴止めろ!兄貴!!」 「宙は俺のだ。宙は誰にも渡さない宙は俺のだ!!」 「あ…にきぃ…」 すごい力で首を絞められ息が出来ない。こんな細くなってるのに腕力は凄くて引き剥がせない。俺は兄貴の腕を掴んだまま意識が遠のいてゆきそのまま意識を手放してしまった。
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