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「それは、何人かの人、としか言えません」
「ということは一人だけではないってことですよね? みんな、頑張ってね、 と言ってくれていたのに……」
「それは、そう言わなくちゃ仕方ないじゃないですか。面と向かって、迷惑だからもうやめてほしい、とはなかなか言えないでしょ」
望月さんはスプーンを受け皿に置くと、カップを持ち上げミルクティーを一口飲んだ。
もしかして、この人は皆が僕に言えないでいることを代弁しに来たのか?
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