第四話 庵野

22/25
前へ
/523ページ
次へ
「すみません」  思わず頭を下げた。 「えっ?」 「僕のためを思って言ってくれていることなのに、逆に苛立ってしまうなんて本当にすみません。もっとちゃんと考えて、できるだけみんなに迷惑をかけないように気を付けてみます。今日は僕のために時間を作ってもらって、本当にありがとうございました」  えっ、いや、そんな、と望月さんは恐縮するように右手を細かく振ったあと、そうそう、と話を続けた。
/523ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加