第五話 麻美

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 それでも私は胚移植を繰り返し、それでもダメならと胚盤胞移植、二段階胚移植と様々な方法でチャレンジを続けた。  その間にあいつは、こともあろうかよその女に手を出して、まんまと妊娠させたのだ。  すみませんでした、と殊勝に謝ってきた私よりもずっと若くてかわいらしい女の子。その瞳の奥には、私は子供を授かりましたよ、というあからさまな優越感が輝いていて、その目が私に、かわいそうな人、と言っていた。  あの男にとって女は、まずはセックスの相手で、それが終われば、家事をしながら子供を作る、自分の道具、なのだ。  だから私もその女の子を、かわいそうな人、という目で見返すことにした。
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