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「ううん、嬉しいよ。セレンもそう思ってくれてたみたいで」
「……」
「否定しないの?」
私が小さく頷くと、レインはますます困った顔をして目を伏せた。
「やっぱり自分の体質が恨めしいよ。早く三時間たたないかなあ」
「もう夜になってしまうわね」
「じゃあ夕食の後はダンスの練習をしよう。このスキンシップも合格出来たら大丈夫だよね、五分以上続けても」
「ええ」
あの小さな庭で二人ダンスを踊るのだ。誰に見せるでもなく、二人だけで。ほんの少し寂しくなった気持ちも完全に埋まっていった。
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